ラリー・ドッシー
ラリー・ドッシー Larry Dossey
Gaiam TV Originals: Larry Dossey - Healing Power of Prayer
ラリー・ドッシー講演会備忘録
2012年11月3日(土)、福岡市博多駅前・大博多ホールで開催されたドッシー博士の講演会に参加してきました。
以下、その備忘録。
- ドッシー博士の住まいはアメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタ・フェ。サンタ・フェとは“信仰のまち”という意味。サンファ・フェにはJohrei Center(ジョウレイセンター)がある。
http://www.johreifoundation.org/visitus.asp?location=11
- 第Ⅰ期医学・・・機械論的医学 1860年~
意識は身体に影響を及ぼさない
身体=機械(マシーン)という考え方
外科手術、投薬、レントゲン、高度なテクノロジー
遠隔ヒーリングは不可能
- 第Ⅱ期医学・・・心身相関的医学 1950年~
意識は個人の枠内に限って作用
自己の想念が自己自身の身体に影響する
自己の想念が他者には影響しない
瞑想、ヨーガ、バイオフィードバック、ヒプノシス
遠隔ヒーリングは不可能
- 第Ⅲ期医学・・・非局在的医学
意識は空間(脳・身体)や時間に制限されておらず、局在していない(ノンローカル)
すなわち、意識は非局在的現象である
私たちの意識は他者に影響を及ぼす
祈り、レイキ、ジョーレイ
遠隔ヒーリングは可能
第Ⅲ期医学はすべて霊性(スピチチャリティ)が関与している
これまでは霊性を宗教に任せ手渡してきた
これからは医療が霊性を取り戻す
ボディ・マインド・スピリットの統合
- スピリチャルな生き方をするひとは一般に寿命が長い。深刻な病気になりにくい
- 霊性(スピチチャリティ)とは、愛と思いやり、他者への優しさ
自己を超えたものとのつながり
ひとりの時間、瞑想や祈りと関係がある
- 医学に霊性がもどり始めている
アメリカ合衆国では現在、130ある医学校のうち90の医学校が健康における霊性の需要性を教えている。1993年では3校だけだった
- アメリカの多くの病院では看護師が積極的にジョーレイ、レイキ、祈りを行う。
- イギリスのマイケル・ディクソン博士やロージー・ダニエル博士によると、イギリスでは14,000名のヒーリングの実践者が存在する
- 現在、非局在ヒーリングについての研究が進んでいる。
バクテリア、菌類、植物、動物を使った実験がなされ、科学的なデータ(エビデンス)が蓄積されている
- ジョウレイが試験管内のショ糖の結晶化をうながせた
- ジョウレイによって、受け手と行い手両方の健康と幸福が増した
- ジョウレイによって、試験を目前にした大学生のストレスを緩和し、NK細胞を増加させた
- 遠隔ヒーリングの科学的検証もなされている。
ジーン・アクターバーグはハワイ原住民族の信頼を得て、ヒーリングの研究を行った
- ヒーリングにおける他者への共感や思いやり、無条件の愛の役割
- 意識は永遠かつ不滅である
私たちは物理的存在を超えている
意識に境界線はない
単一の心、単一の存在
- 物理学者のエルヴィン・シュレディンガーは、意識は複数形をとならい、意識は分割できないと言った。
同じく物理学者のデヴィッド・ボームは、人類の意識の根底はひとつと言った。
- 非局在的な世界では、ひとつの世界(ワンワールド)
意識がつながっている
私たちの想念の意向が世界に影響を与える
・・・それは空想ではなく、ヒーリングの実験によって実証されている
- すべてはつながっている
私の健康問題は、あなたの健康問題である
ひとりの健康はすべての人の健康に影響する
個人の健康は社会、地球の健康とつながっている
- 2011.3.11の日を忘れることはできない
あのとき私はカリフォルニアで講演していた
日本から津波の情報が会場にも伝わり
聞いた人々が泣き始めた
もはや講演が続けられない状況になり
みんなで祈りをささげた
世界中の人々が祈りに加わった
前の晩に悲劇の夢を見た人が何人もいた
- 誰もひとりで苦しむ必要はない
人類はひとつ・・・
それはフィロソフィーでもアートでもなく
事実なのだ
ワンネス・・・
愛として表現される、それがヒーリングを可能にする
- ジョージ・ワシントンは医者に殺された
“有名人は医者から逃げられない”という言葉がある
ジョージ・ワシントンは医者によって瀉血され
大量の血を抜かれそれが原因で亡くなった
- 科学(産業)革命が起こるまでは
ホメオパシーや自然療法、薬草療法等
医療に多様性があった
現代は第Ⅰ期医学に独占されている
- アメリカでは毎年20万人が入院によって死亡する
心臓病やガンと共に、入院が三大死因になっている
入院は非常に危険なこと
- Ⅰ期医学の独占に対して、“多様性”を導入することによって
状況を改善できる
- もっとも、第Ⅲ期医学だけがいいというのではない
この講演でそういう印象をもたれたとしたら
それは不本意である
第Ⅰ期、第Ⅱ期、第Ⅲ期の医学が同時に存在し
アンドルー・ワイル博士が言われるように
補完しあい統合すべきである
ひとつにまとめる必要がある
- いずれにしろ、このままだと医療財政が立ちゆかなくなる
財政事情に追いつめられて医療改革が起こるだろう
オバマの再選を祈ってほしい
- 実は心臓病やガンの75%は運動や食事によって
解決できることがわかってる
しかしこれをやっても誰も儲からないという理由で
それが広まらない
しかし財政難で追いつめられて
状況がよくなる可能性がある(笑)
財政危機に期待しよう
- 病気に効く効果的な祈りかたの研究は
1980年代にさかんになされた
80年代の研究では、具体的に特定の誰それさんの特定の部位を治してくださいと祈るのが効果的だとされたが、それは間違っていたのではないかという意見が多くだされた
- 実験をたくさんやったが
この方法が効果あるとか
この宗教の方法がどこよりいいとか
そんな実験結果はなかった
実は“なかった”ということが大切なのではないか・・・
ヒーリングの民主化というか
どこかの宗教の独占はよくない
多様性が重要
- 特定の宗教の決まったやりかたではなく
その都度、やり方がある
やりかたの具体的な方法論は二次的
大切なことは
思いやり
愛とつながっていること
相手との一体感
- ウサギに高脂肪・高タンパクのエサを与えて動脈硬化を生じさせるという実験。すべてのウサギが動脈硬化が生じたが、なぜか一群のウサギだけが動脈硬化にならなかった。同じエサを与えているのになぜだろうということになって調査すると、その一群のウサギ担当の若い女学生がウサギ好きで、ウサギたちを檻から出して可愛がったりしていたことが判明。彼女にそのままやらせて、その実験を3回やって、3回とも同じ結果が得られた